子宮卵巣摘出手術　乳頭縮小手術　FTM手術

いよいよ、バンコクへ出発する日

僕は冷静だったし不安や迷いはなかった。

午前中は、一昨日までの職場に向かった。
勤務地は新宿だった。
いつも通る道は何だか霧がかかっているような不思議な空の色をしている。
まだ実感がない。
僕の毎日は常に変化を遂げている。
皆に『いってきます』と告げた。
心の中は『ありがとう』の気持ちでいっぱいだった。
僕の治療を応援してくれている。
自分一人の力ではなく協力してくれる人達がいるからこそ僕は手術できる。
別れと出会いを繰り返しながら『今』を生きている事を感謝している。 ありがとう!!

午後、新宿駅の西口。
京王百貨店の入り口から3000円で成田行きのリムジンバスが出ている。
僕は前日にチケットを購入しておいた。

まばらに降っている雨を見ていたら寝てしまって・・目を覚ますと成田手前。
検問でパスポートを提示した。
ちなみに成田に見送りや迎えに行く人も身分証明提示を求められますよ。

昨日は、わざわざＳくんとＭくんが会いに来てくれた。
手紙を読んで嬉しくなった。
僕を想ってくれている気持ちが嬉しかった。
手作りのお守りは僕の心を暖かく包んでくれた。
このお守りは、あれから６年経過した今でも
僕の家の玄関で相変わらず見守っていてくれている。
ありがとう。

ノースウエスト航空

成田18時40分発バンコク行きNW027便

僕は友人のＹくんと2人でバンコクへ行った。
Ｙくんとは、成田空港で待ち合わせしていたんだけど
彼は、昨晩はキャバクラで呑みまくっていて
何だか凄いテンションで到着。
間に合ってくれて良かった・・・。（苦笑）

機内では添乗員さんと英語で会話しなければならなかった。
もっと英語勉強しておけばよかったと痛感した。
飛行機内は凄く寒くって・・・長袖じゃないと耐えれない温度だった。
ジャケット着ていても寒かったから長袖は必要!!
上着持っていこう!!

日本とタイの時間差は、2時間。2時間タイの方が遅い!!
僕の時計は日本時間に合わせたままだったけれどね。

僕が行った時のレートで1万円が約2800バーツ。千円が約280バーツ。
金銭感覚は事前に意識した方がよいと思った。
荷物を運んでももらったり、部屋を掃除してもらったら
20バーツくらいチップを渡すのが常識。
但し、レストラン等で10%とかTAXとられている時は払う必要はない。
とにかくタイでは、ボッたくれないように注意が必要だ。

KenyaさんとMariさんが迎えにきてくれた

初日のホテルTHE ROYAL RIVER HOTELへ直行

タイのスワンナプーム空港は凄く綺麗。
青いネオンがギラギラ光り輝いている。
確かバンコクには22時45分くらいに到着した。
そこは、独特の匂いが充満していた。

今回、僕はアジアンドラックさんに仲介を依頼した。
僕が納得するまでメールのやりとり・電話対応してくれた。
僕は、本当に感謝しています。

さて、スワンナプーム空港に到着すると
kenyaさんとmariさんが迎えにきてくれていた。
凄く話やすくって、素敵な雰囲気の人だった。

空港からタクシーでTHE ROYAL RIVER HOTELへチェックイン。
タイだけに色々あって・・・3つベットがある部屋に1人で泊まった(笑)

風呂に入って気がついたら深夜4時!!
シャワーの切りかえ方が分からず悪戦苦闘。
シャワー出ないんですけど・・・・。
Ｙくんに何度も電話(笑)
明日は、ロビーで早朝7時半待ち合わせだ。
気がつくと爆睡!!!!!
どうやら飛行機の移動とドキドキで疲れたみたい。
そして7時に起きた。
何だか、まだバンコクにいる実感がない。
慌ただしく時間だけが過ぎ去っていった。

朝、7時半

タクシーでYanhee International Hospital へ向かった

ロビーで待っているとkenyaさんとmariさんが迎えにきてくれた。
ヤンヒー病院に到着すると
日本では考えられない程の人数!!
『看護婦さん』
どこも見渡せば看護婦さんだらけ!!
凄い・・・何してるんだろうか。(笑)

当日の僕。
体重52kg
血圧96/60(僕、低血圧です)

形成外科と婦人科でDoc診察を受けた。
ペインフリーの料金を先払いしてから、10階の個室に入院。
手術前に、先に入院していた『Ｎさん』の病室に辿り着き対面できた。
会えてよかったです。

個室の部屋に入ると看護婦さんに陰毛を全部剃られた。腹の毛も剃られた。
少しヒリヒリ(笑)
その後は左手に注射針をつけて麻酔の導入剤をいれていく。
テレビのチャンネル案内にNNKと書いてあるチャンネルが日本のNHKです(笑)
看護婦さんは、タイ人かフィリピン人の方が多かった。
タイ人でない看護婦さんは英語しか話せない方もいます。
会話は英語の方が通じるかもしれない。
4階の形成外科受付は整形美人??が多く10階はノーマル美人がいます(笑)
皆、制服は自分でデザイン考えていいみたいで個性的でした。
セクシーな制服の人もいる。
待ち時間は、看護婦さんチェックを楽しんでました。
人間観察は面白い!!
手術開始までkenyaさんと談笑していた。
kenyaさんの生き方って素敵だと思った。
僕の中でkenyaさんに出会ったことは良い刺激になった。

僕は、麻酔が効きやすい体質だった。
お酒も飲まないし煙草も吸わないしね。
睡眠導入剤だけで寝ちゃってた。
友人のＹくんは、酒飲みだから麻酔が効かず辛かったようだ。
というか・・・出発当日の朝方まで飲んでるなんて(笑)
手術前には浣腸され大きい便を出すらしいが僕は全く記憶にない。
Ｙくん曰く・・浣腸まじ辛いとの事。
僕は、どうやって大きい便だしたのだろう・・。
自力でトイレ行った記憶ないし。
謎だわ。

3時に手術室に向かい、手術が成功して病室に戻ったのが7時だったらしい。
手術が終わっても僕は目を覚まさなかった。
全身麻酔って強烈なんだね。

病室に戻った僕は『痛いよ〜』と連呼していたらしいが記憶にない。
後々・・馬鹿にされたけど覚えていないものは覚えていないよ(笑)
mariさんは、ずっと僕の手を握ってくれていたみたい。
kenyaさんも様子を見てくれ、Ｙくんは『shin、大丈夫だから』
って言ってくれていた気がする。
うっすら??記憶にあるような・・・ないような感じ。
ちゃんと覚えているのは深夜2時で痛みはなかったが寝れなかった。
何だか、あっという間だったな。
間隔あけてペインフリーのボタン(鎮痛剤）を押していた。
あまり痛みはないが動けない&眠れない。
寝れないことを看護婦さんに伝えれば睡眠薬をもらえるみたいだが、
そんなことさえ考えられなかった。
今回の手術が1番痛いと聞いていたが・・・

僕はNクリニック(日本の美容整形外科)の胸OPの方が痛かったし辛かったです。
タイの薬は即効性があり、痛んでも薬を服用すれば楽になれます。
退院後、市販の薬には要注意。(日本人には成分が強いみたいです。)

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